東レ・ダウコーニング㈱シリコーンゴムの講習会がありました。
講師は 東レ・ダウコーニングの社員さんです。
講習内容は以下の通りです。
「シリコーンとは何なのか」
そもシリコーンは、ケイ石(SiO2)を原料に造られるとのことです。
そのケイ石からできるシリコーンは、ケイ素(Si)と酸素(O)からできていて、
シロキサン結合(-Si-O-Si-)を骨格(主鎖)としています。
この骨格は原料のケイ石の化学構造と同じで、無機物の構造をして
います。
そして、この骨格の周囲は石油や普通のプラスチックと同じ構造のい
わゆる有機基でかこまれています。
だから一見有機物に見えるんですが、その内側には無機質の骨格があります。
「無機と有機、両方を備えた構造」が、シリコーンの性質の基になっています。
ということです。
「シリコーンの特性」
熱に強く、そして寒さにも強いのが特性。
油分が付着すると、膨潤する性質があるため、
牛の搾乳機にシリコーンゴムを使用していると、牛の乳の油分で、すぐに ブヨブヨになってしまいます。
シリコーンゴムのスマホケースなど、
使っているうちにベタベタするのはシリコーンゴムが手の油分を吸収してしまうからだそうです。
というような説明を、分かりやすくしていただきました。
旭電機化成㈱では、シリコーンを使った製品も多々製造しているので、
大変勉強になりました。