本日は、ポリカーボネートの厚肉成形品の成型を行いました。 ポリカーボネートは透明性に優れ、耐熱温度が120℃~130℃と一般的な樹脂の中では熱に強い特性を持ちます。 耐寒性については、-100℃と低温でもかなりの特性を持ちます。また、透明素材の中では一番の耐衝撃性があります。
見た目の品質が重視されるような厚肉成形では、ゲートの位置・寸法・形状をどのように設計するかによって、品質が大きく左右されます。なぜなら、ゲートは金型内の樹脂の流れを決定してしまうからです。 厚肉成形は、ゲート位置を改善するだけで、ヒケを回避できるケースもあるので、ゲート位置を変更できるよう、できるだけ柔軟な設計を行うことが必要です。 今回のポリカーボネートの厚肉成形は、材料を多く流し込む為に、面積の大きなゲートで設計しました。画像では 7ミリ角のサイドゲートになってます。ゲートが太いと、ゲートカットは大変ですが 成形品の不良率は少なくなります。