樹脂成型で使うペレットには乾燥が必要な種類があります。(ABSやナイロンなどは乾燥が必要な樹脂です)
水分がペレットについたまま成形すると、気泡や、シルバーストリーク、
ウエルドライン、くもり、透明度不良など、
さまざまな成形トラブルが発生します。
成形トラブルは外観的欠陥だけでなく、成形品の強度、耐衝撃性の低下など、
品質を著しく低下させます。
その為、通常樹脂ペレットは成形前に予備乾燥を行なってから、
成形機に供給されています。
下記写真は、箱型乾燥機です。
箱型乾燥機は、容器(バット)付きの乾燥機です。
中を覗くと、容器(バット)が沢山並べられているのが
よく分かります。
この容器(バット)一つ一つに、材料を少量ずつ入れて、乾燥させます。
それによって、多品種・少量の材料を早く、手軽に乾燥させることが出来ます。
乾燥の温度と時間は、適切な乾燥温度と、乾燥時間が推奨されるので、
正しい温度と、時間をしっかりと設定することが大切です。
多種少量生産や、様々な試作を行なうときに、
この箱型乾燥機が、大きく役立っているのです。