二次加工(印刷・メッキ・塗装)

【実例】クロムメッキ・蒸着アルミメッキの色味

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樹脂メッキ

お客様からのメッキの御依頼は非常に多いのですが、実際の色味を見たことが無いお客様もおられます。今回は、メッキの実例をもとにどんな色味があるのかご紹介させて頂きます。

ツヤ無しクロムメッキ・ツヤありクロムメッキ(6価)

左がツヤ無し、右がツヤありです

左の製品は工具、右は釣り具に使われる部品です。クロムメッキは アルミ蒸着と比べてある程度耐久性があるので、そのまま使われる外観部品などにも非常に多用されます。ツヤ消しのクロムメッキは扱っているメッキ溶剤の種類によって多少色味が異なります。クロムメッキはABSのブタジエンを溶かして、そこにメッキを乗せるので、基本的にABSまたはPC-ABSしか加工できない事はデメリットです。

6価クロムメッキ・ 3価クロムメッキ

左が6価、右が3価です

6価は綺麗なシルバー色。3価は黒っぽいシルバーの色味です。

3価クロムは、有害な6価クロムを含有せずに耐食性が得られますので、 RoHS規制 を気にされる会社様や、黒っぽい色味を気にいられた会社様を中心に3価クロムの採用が広がっています。6価クロムも溶液中には有害な6価の状態ですが、樹脂表面に析出したクロムは0価の状態なので、基本的には問題は無いとされています。

ツヤ消しクロムメッキの代替=シルバー塗装+クリアコート

艶消し6価クロムメッキの代替として3価クロム以外で上げるならば、

シルバー塗装+クリアコートが挙げられます。

最大のメリットとしては、

①細かい色味が選ぶ塗料で決められる

②色ブレが少ない(クロムメッキは多少色ブレします)

です。

アルミ蒸着のツヤあり・ツヤ無し

左がツヤあり、右がツヤ無しです。アルミ蒸着は表面の耐久性が弱いので、

外観部品にそのまま使われる場合は安い雑貨か、他のものとぶつからない透明な筐体の中(パチンコの台の中の部品など)が多いです。

生地になる樹脂は基本なんでもOKですが、はがれやすさは樹脂により差があります。

アルミ蒸着+黄色のクリア塗装で金メッキ

本物の金をメッキするとなんぼ予算があっても足りません。なので、大概の製品はアルミ蒸着でシルバーにした後、黄色を混ぜたクリア塗装で金を表現している場合がほとんどです。クリア塗装は表面硬度も高いので、一定の耐久性は確保できます。

今回は色んなメッキをご紹介させて頂きましたが、まだまだ色んなサンプルがございますのでご希望に応じてリクエストをお待ちしております。

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