弊社は自社製品でこういった嚥下食向けのシリコン型を製造しています。今回はシリコンを使った成形品の製造方法を解説していきます。
◆3D設計
まずは金型を設計するための、製品の3D図面を製作していきます。食品そのものあるいは原型モデルを3Dスキャンして荒データ化し、アンダーカットになりそうな部分を少しずつ手作業で治していきます。 (この作業は膨大でとても大変)
シリコンは離型性が悪いので抜きテーパーも多めにとるので、そこも加味しながらの3Dデータ修正になります。
簡単に設計できる直線的な製品であれば簡単なのですが、リアルな食品からデータを取って製造する場合は設計者に高いスキルと忍耐が求められます。
◆モデル確認⇔再設計
金型を起こしてから修正できない内容もあるので、複雑な製品は何度も確認&再設計を行います。
◆金型製造
シリコンは熱可塑性樹脂なので、直圧式の金型と製造します。成形方法はこんな感じ↓※製品は違いますが…
弊社は海外でのシリコン製造委託もおこなっていますが、(※調達も可能ですが)実際は他の熱硬化性のゴムを勝手に混ぜていたり、べたつきが出たりして、後からトラブルが起こったという事象は多々あります。
食品に接するような製品に使用するのはやはり日本での生産をお勧めします。