プラスチックの工場を安全に見学してもらうための3つのポイントをお知らせします。小さい事故から大きい事故まで多種多様な事故が発生しますので、皆さん工場見学前に予備知識入れておいてくださいね~
成形工場に潜む危険その①:取り出し機
事故発生率No1は間違いなく取り出し機。そもそも取り出し機とは?
金型から製品を取り出して、コンベアやストッカーへ並べていく装置の事です。
事故事例:
コンベアに並んでいる製品をじっと見ていると、上から降りてきた取り出し機にガツン!とあたるなどです。ゲートカット用のニッパーがついている場合は流血事故につながり、非常に危険です。
対策:
ヘルメットや帽子をかぶる。そして成形機に近づく時は遠目に観察して取り出し機の軌道を把握したうえで近づく事が大事です。
成形工場に潜む危険その②:シリンダー周り
材料は200℃以上の熱とスクリューの圧力で溶かしながら、金型の中に射出されていきます。言わずもがなこれは非常に熱いです。実際、工場見学に参加された方であまり近づく方もおられませんが、作業者の火傷は日常茶飯事。あまり直接素手で触らないようにしましょう。
事故事例
細かい火傷
対策:
触らない、触るにしても軍手などをはめる、樹脂を掻き出すときはフライパンや金属の棒で触る
成形工場に潜む危険その③:金型
成形工場内で事故につながった時、一番致命傷になるのが金型。なんせおっきい鉄の塊を扱う仕事なので、当然と言えば当然なのですが。
事故事例 :
金型をクレーンで吊り上げる際に、よそ見をしてフックと吊り輪の間に指を挟まれて切断。
対策:
フックを吊り輪にかけた後、手が挟まれそうな部分から手を放してからクレーンの操作を行う。そのほかにも、荷物を吊ったクレーンの下には絶対入らない事や、金型を吊る時は留め具を必ず装着するなど対策を徹底しましょう。
弊社の成形機で扱う金型では最大4~5トンにもなります。金型の扱いを間違えると命を危険にさらす可能性もあります。
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