今回は射出成形で製品が取り出される仕組みをご紹介します。
向かって右側が射出側(キャビ側・金型で言う固定側)、左型が動く事が出来る可動側(コア側)です。
上記画像は、金型内部で射出が終わり、製品が冷却されて取り出される直前の金型が閉まった状態です。ここからまず金型が開きます↓
次にコア側のエジェクターピンが製品を突き出します↓
製品を突き出すエジェクターピンは可動側にしかないので、製品を可動側に食らいつくように凹形状側やリブ、ボスなどが多く出る側を可動側に設計する必要があります。
次に取り出し機の吸盤が製品に貼り付きます↓※わかりにくいかも
最後に取り出し機が製品を金型内部から取り出していきます
この一連の流れは現場では当たり前の事ですが、コア側にはエジェクターピンの跡がはっきりと残るので、外観部品での製品設計では特に考えておきたいポイントです。
どちらの面をキャビ、どちらの面をコアにして金型設計をおこなうか事前に検討しましょう。