設計のポイント

フローマークを消す必殺技「ピンサイドゲート」

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射出成形のプラスチック製品で

最も一般的な不良の1つにフローマーク(湯ジワ)

というものがあります。

これは、樹脂の射出の入り口付近に樹脂の流れがシワシワになって表れる不良

です。

上記画像はPC(ポリカーボネート)を使った透明成形品です。

透明樹脂の選定ポイントはこのブログ記事を参考に!

この製品はかなり綺麗に成形出来ていますが、特に透明モノのカバーに使うような製品は ゲート設計を誤るとこのフローマークによる不良率が圧倒的に高くなる可能性があります。

このとき、金型設計段階で対策する場合の必殺技が「ピンサイドゲート」というゲート設計です。

ピンサイドゲート

フローマークが出にくい原理

としましては、ピンゲートとサイドゲートを組み合わせる事で射出口から製品までの流れを悪くして樹脂の流れを目立ちにくくさせるという事が挙げられます。ただ、PCは樹脂の流れが悪いので、ゲートによってあまり

樹脂の流れを悪くさせ過ぎるとショートしやすい

というデメリットも併せ持っています。この二律背反する性質を組み合わせられる設計寸法が我々のノウハウになってきます。透明のカバーモノの不良でお困りの会社様は是非弊社までお問い合わせください。

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