設計のポイント

組立のあるプラスチック部品を設計する3つのポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

今日は組立工程のあるプラスチック部品について設計段階から検討すべきポイント3点お伝えします。設計の基本を抑える事でいざ組立を行うタイミングで落とし穴にはまる事の無いよう、注意して設計を進めていってください。

上記画像はスターウォーズに登場するR2D2というロボットです。2015年にOEM事業部のお客様よりご依頼頂き、1/1モデルを弊社で金型から製造させていただいた実績になります。この時は70面以上の成形品を組み立てて、実際に走行したり可動するロボットとして機能させるという難易度の高い製品になりました。ここにも下記3つのポイントが活かされています。

◆組み間違いを防ぐ設計

…これは似た形状の部品が多数ある場合などで、重要な考え方です。例えばよく似た形のボタンや、方向性が無いように見えるけど左右上下がある蓋などは、成形後に組み立てられないよう、あらかじめ凹凸の形状をユニークな形状に設計することが大切です。

◆摺動性についての設計

…摺動することが機能性に直結する製品の場合、あるいは耐繰り返し久性を求められる場合、原則として樹脂は異素材で組み合わせることがおすすめです。POMとABSなど。組み合わせたあと、基本的に摺動する事が無い製品は検討不要です。

経験則として相性の良い樹脂のパターンはありますので、お気軽にお問い合わせください。

◆移行性(色移り)ついて

…樹脂の原料によっては相性が悪く、相手方の素材に色を写してしまったり、劣化を早めたりする組み合わせがあります。弊社も過去のトラブルで中国で手配した完成品がコンテナごと不良になったケースがあります。高い勉強代です。

よくお問い合わせをいただく、「爪」に関してはボリュームがありますので別のブログ生地で取り上げます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コメントを残す

*