本日は金具のインサート成形・アウトサート加工についてです。
インサート成形もアウトサート加工も、プラスチック内に金具を入れるという点では差異が有りません。
インサート成形の場合は成形する金型に金具を挿入し、樹脂を流します。成形品になった時には金具がついた状態になっております。
アウトサート加工はまず成形品を作り、その後にプレス治具や半田ごて等を使用して金具を挿入します。
インサート・アウトサートの利点と弱点
インサート成形の利点としては、金具に強く樹脂が絡みつくので、抜けにくいという特徴があります。
弱点としては、1回成形する毎に金具を取り付けないといけないため、人が成形機に常時付いておく必要があり、成形コスト単体で見ると高くなるという問題があります。
アウトサート加工の利点としては、成形後、好きなタイミングで金具を取り付けることが出来るというのが強みです。また、半田ごてを利用した場合は樹脂を溶かしながら金具を挿入するため、金具が抜けづらい状況になる点も良い点です。
弱点としては、インサート成形よりも樹脂の巻き付きが弱いため少し外れやすいこと、特に、プレスの治具を使った単純な圧入でアウトサートを行った場合は外れやすいです。半田ごてを利用して行う場合は、熟練した技術が必要になってくるという問題があります。
どちらにも良い点、悪い点がございます。弊社では半田ごての利用では熟練の作業工がいるため、アウトサートを選択することが多いです。
ぜひアウトサート成形でお困りの会社様は弊社までご連絡ください。