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【実体験】生分解性プラスチックの特徴と弱点

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本日は生分解プラスチックについて記載します。

生分解プラスチックについては以前より研究が進んでおり、例えば釣り用の疑似餌には本格的に使用されています。

では、日常生活ではあまり見ない生分解性プラスチック、どのような特徴があり、弱点があるのでしょうか?

生分解性プラスチックの特徴・・・微生物と反応して自然分解する。

生分解性プラスチックは微生物と反応し、材料自身が内部から分解されてバラバラになります。

万が一、不法投棄されても自然分解で土に戻るため、非常にエコロジーと言えます。

研究自身も進んでおり、完全に自然分解するものがあります。

生分解性プラスチックの弱点・・・分解速度に差がある!

生分解性プラスチックを生産したことが有りますが、かなり分解速度に差が有ります。

例えば、上記画像はトウモロコシ由来の、かなり分解の早い生分解性プラスチックです。成型機より出たときから既に分解が始まって、表面がネチャネチャしていました。

実際土に埋めてみると、2週間でボロボロ、

1か月でほぼ完全に土に還ってしまい、原形が無くなりました。

これが逆に問題で、よく不法投棄される物にビニール袋が有りますが、生分解性プラスチックで出来たビニール袋は消費期限が発生してしまいます。また保管も非常に面倒になります。

一定期間でビニール袋を使用しきれないと分解して商品にベタベタしたものが付着したり、破れてしまう可能性があります。

分解の遅い生分解性プラスチックも有りますが、値段が高い上に保管が難しく、分解が遅いので効果を実感できず、総じて問題があるのでなかなか流行らないというのが現状です。

ただビニール袋は紫外線に弱く、しばらく太陽光を浴びるとボロボロになってしまい、昨今問題になっているマイクロプラスチックの原因にもなります。プラスチック業界でもこれについては非常に問題視されているため、何か対応案を出す必要があります。(本来は不法投棄が悪いのですが・・・)

良い感じの生分解性プラスチックは出来ないものかと思う、プラスチック屋のH.Mでした。

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