プラスチック製品に塗装やメッキされたものはたくさんありますが、実はかなり不良の多い、難しい作業になります。実際、普通にメッキをすると、不良率が10%ぐらい出ることも珍しくありません。
何が難しいのか?何に気を付けるべきか?

まず最初に塗装までの流れを説明します。製品を成形した後、塗装ではシンナーを使用して製品表面の油などを落とし、塗装を行います。
塗装やメッキ加工をすると、製品の表面のムラ(凹凸など)がはっきりわかるようになってしまいます。製品時点では良品、塗装したら不良品ということが良くあります。
最近では不良が分かり難いように、ざらざらの表面の塗装にしている製品も多いです。
気を付けるべき点としては、離型剤と呼ばれる、製品を取り出しやすくするスプレーに含まれる成分の中にはシンナーで除去を行っても全く塗装が乗らなくなるものがあります。
これはその製品を使っている機械だけではなく、工場全体で使用が厳禁という点について注意が必要です。工場の端の機械で離型剤を使用したら、反対側の機械で成形していた製品に付着し不良が多発した!というのは良く聞く話です。
また金型に使われるグリスの種類によっては塗料が乗りにくくなるので注意が必要です。機械に使用されるグリスなどに関しても空気中をわずかに浮遊し成形品に付着することがあるため、本格的に塗装製品を成形する工場の場合はノングリスの成型機を使用するなどの注意が必要です。
昔から塗装屋を潰すには離型剤のスプレー1缶で良いと言われます。換気扇に吹きかければ中で作業している製品全て不良になるため、倒産してしまうことから言われています。それほど塗装とはシビアなものです。
弊社は古くから塗装を行ってきており、塗装やメッキに関しても経験が豊富でいろいろなアドバイスを行うことが出来ます。是非本格的に困った際はご連絡ください!