製品によってはショートが発生しやすい形状があります。
「ガス焼け」の内容とも一部内容がクロスしますが、製品のある一部分に樹脂の流れが集中してしまって袋状になり、ガス抜けの悪い部位や、厚みの薄い部位などで、充填圧力が低くなり、細部に渡るまでに樹脂が固化してしまうことなどが原因で、樹脂が先端まで届かなくなり引き起こります。
今回は材料がABS、大きさ650×450×20、重さ約1200g、
ピンサイドゲート5箇所の成形品で、リブにショートが生じました。
成形機は850トン
ショートの対策( 樹脂の周りを良くする方向の修正)
・ショート部の肉厚を増やす
・ ゲートを大きくする
・ガス抜きを充実させる
・メルトフローの良い材料に変える
今回は対策としてガス抜きピンをこのショートが発生した場所の金型(コア側)に 取り付けることで、樹脂を流れる様に改善出来た結果、ショートを防ぐことに成功しました。