↑(ガス汚れがついたエジェクターピン)
射出成形金型において、エジェクターピンには大きく2つの役割があります。
1つ目の 役割は「 製品の突き出し」
金型がひらいてコア側に張り付いた製品を、押し出して製品を離型させます。
この時に、エジェクターピンが汚れていると成形品に汚れが付着して、ピンの外周部が跡になって不良になったり、汚れを拭取るコストが高くなります。
2つ目の役割は「ガス抜き」
金型内部のガスをいかに抜くか?という所が良い金型を製造するポイントですが、エジェクターピンは金型内部のガスを抜く効果もあります。
エジェクターピンは成形ごとに可動するので、その可動するためのピン穴とピンの隙間からガスが抜けていきます。こうしてガスは金型外部へ抜けていきますが、抜けていくガスは徐々にピン自体に付着し、蓄積します。上の画像にあるよな黒ずんでいる所は付着したガスです。
この汚れも定期的に洗浄していく事で、製品の汚れ低減やガス抜けの維持が期待でき、金型が長持ちします。