金型費用を抑えるために「セット取り」という方法があります。
プラモデルを買ったときに箱を開けると10種類や20種類の部品が全部くっついて収まっていることがありますがまさにそれと同じで、
ひとつの金型に部品を何点も彫り込んで成形1回で何種類の製品も一気にとってしまうという方法です。
この様にしておくと部品の入れ忘れも防げるといういい面があります。金型代が安くなり 部品の欠品も防ぐことが出来るという素晴らしいアイデアです。
下の写真は、ポリカーボネートを使用した成型品で、ワンショットで 3種類のセット取りの金型で成形した成型品です。
セット取りの成型の問題点
①ゲートカット作業がついてくることによる、コストアップ
②相性の悪い(形状や比重が大きく異なる)製品を一緒にセットにした時に立ち上げが非常に難しい点
製品設計、金型設計で無理をすると、セット取りの金型を作ったのに、
セットでとると不良まみれになる なんてことにもなりかねません。入念な検討が必要です。