問題解決ブログ

【実際例】焼け(ヤケ)不良について

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今回はヤケ不良について記載したいと思います。

以前、後輩営業マンより質問されました。

「実はヤケ不良が止まらなくて、全体が茶色くなってしまうんですが・・・」

内容を聞くと、材料は6ナイロン、インサート成形で樹脂部は8g程度の軽い商品、50tの成型機ということでした。

まず最初に疑ったのは、樹脂全体が茶色くなったということから、シリンダー部の滞留ヤケを考えました。軽量のものを大型の成型機で成形すると発生しがちです。シリンダー部で溶けた樹脂が金型に入るまで長時間かかってしまい、熱による色変化が発生します。今回はインサート成形ということもあり、通常の成形よりも時間がかかるために可能性があると考えました。

ただ、不思議なことに、

「初日よりも二日目がかなり酷いんですよ。」

滞留ヤケならあまり差が出ないはずだけど・・・と思い質問すると、

ナイロン材のトライを二日間行い、その間熱風乾燥機をずっとつけ続けていたということが判明しました。

以上より、全体がヤケている点、後半の材料ほどヤケている点等から、乾燥ヤケということが判明しました。

6ナイロンの適切な乾燥時間・温度は約4時間・約80度といわれていますので、2日間乾燥機をつけっぱなしはあまりに長すぎるため材料ヤケ、色不良が発生したと考えられます。

今回はヤケについての実践例を説明させていただきました。

弊社では様々な材料を取り扱い、日夜問題に向き合っております。もし何か分からない問題がございましたら是非弊社までご連絡お願い致します。

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