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金型の取り数の決め方について

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今回は金型の取り数について話をしたいと思います。

金型の取り数とは?

金型構造により、一回の成形で一つ取れる形状、複数個とれる形状、多品種取れる形状、様々な形状を作る事が出来ます。

メリット・デメリットとしては

・1個取り金型・・・金型費が安くなる。一回の成形で一個完成するため、加工費が高くなる。
 小型の成型機で生産できる。初期投資を抑えれるので少量生産と相性が良い。

・複数個取り金型・・・金型費が高くなる。一回の成形でたくさん作れるので加工費が安くなる。
 機械が大型の成型機になる。大量生産と相性が良い。

・多品種取りの金型・・・1回の成形で多品種を作れるため、複数の金型を作る費用がいらない。
 製品サイズに大きな差があると成形不可の場合がある。大量生産には向いていない。

        

あまり数が出ない商品については1~2個取り、よく出る製品については4,8,16個取りなどが多いです。また非常に良く出る商品にはホットランナーと呼ばれる、ランナー(廃棄部分)が出ない構造の金型にすることもあります。

取り数は偏心を防ぐため、1個以上は基本的に2の倍数の取り数になります。
偏心とは、金型の片側に製品を偏って配置されている状態を言います。射出成形を行うと、金型の片側に樹脂が入るため片側ばかりに負担がかかり、いずれは金型不具合に繋がります。

また大型製品については、1個取りにすることが多いです。これは樹脂の流れが複雑になるためランナーが大型化、複雑な形状化し、複数個取りが困難であることがあげられます。

金型を作成する際、適切な取り数を決めることは非常に重要になります。
弊社は長年のプラスチックの製造経験を活かし、適切な金型構造を選択することが出来ます。
金型構造に不安のある方は、是非弊社までご連絡ください。

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